成田空港で10日、日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)のグループ会社が、専用車両で航空機を誘導路に押し出す「プッシュバック業務」の技術を競う初の競技会が開かれた。ライバル関係にある両社の代表選手各3人が、航空機のけん引など日常業務で培った腕前を披露し、技術を磨き合った。
成田空港で航空機の誘導や手荷物搭載などのグランドハンドリング業務を扱う両グループ会社の親睦を深めるとともに、技術向上につなげようと初めて開催。JALは約50人、ANAは約60人が参加した社内予選を勝ち抜いた代表各3人が成田空港整備地区で行われる本戦出場を果たした。
今回競ったのは、航空機を出発できる位置まで押し出す「プッシュバック」と、エンジンを作動せずに航空機をけん引する「トーイング」の技術。競技は、専用のトーイングカーで訓練用のダミーを指定の位置まで押し出し、元の位置に戻す技量や時間を審査。停止線をオーバーしたり、10~15分の制限時間を超えると減点される。
選手たちは本番さながらの真剣な表情で機材の点検や車両の操作を行い、日頃磨いた腕を競った。
優勝はANA成田エアポートサービスの安江芳典さん、準優勝はJALグランドサービスの栗辺隆司さんだった。両者とも社内予選をトップで通過し本戦でも実力を発揮した。
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